間隔の狭い柾目の桐材は、良い音を生み出します。その材料を求めて愛知県小牧市の秦桐材店を訪ねました。
幅35センチの柾目の桐板の原木は、中心部分を省くので、直径が90センチ程度になるかもしれません。かなり太い桐の丸太です。
幅の広い柾目の桐材から切り出した玲琴胴体の表板。上の桐板と一番左の棹は大玲琴用、下の桐板と左から二番目の棹は玲琴用です。
この桐板にf字の溝を開け、中央を厚く、淵を薄く削りました。
紫檀を加工して棹を作りました。3枚の紫檀を張り合わせ、中子から天神まで削り、指板に黒檀を張り合わせました。銘木の加工は、初心者にとって難作業です。糸鋸の歯は何本も折れ、のこぎりの歯や鉋の歯かけてしまいました。電動やすり、やすりなどを使い細く削りだすのに2週間もかかってしましました。
玲琴胴体の力木(バスパー)に、コンデンサーマイクを内蔵することにしました。優れもので、800人のホールでも音をしっかりので伝えてくれました。マイクはカントリーマンのラベリアマイクです。
胴体底板にフォーンジャックを取り付けました。
桐板をこてで焼いていきます。こては、昔、和裁で利用していたと思われる折り目をつける小さなアイロンです。
焼きを施した表板。こては、ガスコンロで熱して使いましたが、火力が弱くて、時間がかかりました。のちに墨の七輪を使いました。七輪の炭の火力の強さを実感。通常の七輪でも、こてが赤くなるほどの火力の勢いです。
3棹目の全体
2棹目
初めての玲琴
玲琴と大玲琴を、大正ゆかりの「文化の道 二葉館」で、奏でました。
胡弓・玲琴に新風を吹...
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