胡弓新境地


DSCN0572.JPG2011.3.21名古屋能楽堂胡弓新境地コンサート(琴:竹田和子、打楽器:伊藤卓哉)石田音人の胡弓新境地を紹介します(写真撮影こやまきよし)

DSCN0504.JPG檜舞台に並ぶ楽器群(十三弦筝、クーチョー、雛胡弓、津軽三味線、弓7種類(弓笛2種類を含む),玲琴、四弦大胡弓、鈴木重治製作水琴窟、前川賢吾製作水琴窟DSCN0517.JPG小胡弓で「阿古屋琴責」「千鳥」「越中おわら節」「チャルダッシュ」など演奏、弓はオリジナルの地唄用・義太夫、ならびに伯育男製作のおわらの弓を使用 DSCN0518.JPG「阿古屋琴責」は、近年坂東玉三郎が復活された幻の歌舞伎演目。その中で奏でられる胡弓は、義太夫胡弓の最高の技法や表現を持っています。今回、源氏の「岩永」の役を演奏の中で伊藤卓哉氏に演じていただきました。DSCN0506.JPG会場全員で東北関東大震災の被災地への黙祷を捧げ、「祈り」を四弦大胡弓で演奏。DSCN0511.JPG2台の演奏用水琴窟。長年に渡って日本の最高の水琴窟を製作されておられる常滑伝統工芸師前川賢吾様が今回のために特別に製作された水琴窟(右)と名古屋城、鳴海竹田邸、郡上城積翠園の水琴窟を復活された故鈴木重治様の水琴窟(中央)
DSCN0507.JPG十三弦筝たった一面で、「龍馬伝」「千鳥」「阿古屋」「チャルダッシュ」「さいま」など、いくつもの転調と緩急の演目を含む全25曲あまりを、伴奏された琴奏者の竹田和子様。ありがとうございました。DSCN0530.JPG四弦大胡弓で、オリジナル曲「堤」「雲海の鯱」「遥か東より」「龍刻の峰」などを演奏

DSCN0505.JPG胡弓演奏中の弓笛。右手の甲の部分に吹き口があり、マイク方向に音階用の穴があけられています。

DSCN0534.JPG弓笛を、吹いている状態。擦弦演奏の状態から、右手を軽く握り口元へ移動します。

DSCN0575.JPG弓笛を握ったまま、口元に持っていくと、ちょうど吹き口が唇にあたり、穴の位置も弓の握った指で、届きやすい位置に調整してあります。DSCN0539.JPG沖縄胡弓クーチョーで、「さとうきび畑」「涙そうそう」を演奏しました。

DSCN0542.JPG玲琴で「やしの実」「砂山」「おくりびとのテーマ」を演奏DSCN0574.JPG玲琴と波板DSCN0547.JPG波板による大波小波の演奏から、玲琴による「椰子の実」「砂山」の演奏へ・・。DSCN0548.JPG津軽三味線の曲引きDSCN0510.JPG水琴窟演奏の様子。前川賢吾師製作の演奏用水琴窟は、上皿の内側に梁を作り、水が、梁の外側に溜まり、梁の下部の小さな穴から数滴量の水が数十分流れ続けるように仕上げてあります。中央部に流すと、多くの水滴の音色が作られるように、今回は、小さな皿を入れました。
DSCN0573.JPG満席のお客様と能舞台DSCN0569.JPG舞台からみた会場の様子。満席の中で演奏させていただき感謝です。DSCN0550.JPGマイクは、5種類の胡弓すべてをSONY38Bと胡弓一つ一つに仕込んだコンデンサーラベリア・ピンマイクのMIXでひろいました。後者のマイクはそれぞれマイクプリアンプを使用。DSCN0550.JPG玲琴用弓も弓笛になっています。DSCN0582.JPG受付ロビーでは、坂田正昭様による水琴窟の体験コナーが設営され、お客様は美しい生音を堪能することができました。